B玉ブレイン

[:ja]

永久機関に惹かれた。

小学校3年生から中学を終えるまでの話。

僕は剣道をしていた。

その環境たるやまるで閻魔とMocの中で対峙しているようなもの。

(おそらく今人生で初めて「閻魔」という単語を使うんじゃなかろうか)

裏山で遊んでいても5時には稽古という名の圧倒的引力。

pspをしていても子供をゲーム機から引き剥がす完璧なリムーバー。

まるでブラックホール。

そんな少年が学校社会からも「道」の世界からも一切見くびられない引き際を飾る最後の砦。

 

 

のーべるしょー

 

 

 

 

 

その響きと鉄壁の逃げる理由だけを求めて、僕の授業を聞かない日常が始まった。

トイレをしようが

置き勉をしようが

図書館にHな本をみんなで隠して帰りのホームルームで起立させられようが

B玉ブレイン少年の頭に

 

「のーべるしょー」

 

という魔性のガムボール攻撃に抗うすべはなかった。

一度回せば回り続ける。

この単純さと深さ、多くの人間の人生を砂鉄が磁石に吸い付くように取り込んでいった闇。

ジャスコさえ不良の溜まり場だという理由から近づくことが禁止されるような現実世界から飛躍するには十分すぎる。

「鉄と水の比重が違う」という文章をもっとカッコよくしたいがために、自分の考案した機関の素材を「水銀とローレンシウム」に差し替えたこともある。

摩擦が原因ならば油をてろてろにレールに塗れば限りなく摩擦がゼロになると思ったこともある。

運動量保存の法則が黒板になぞられた時の絶望がわかるかい。

 

でも知ってたよ。

 

 

油ばり塗ればいいだけやん。

[:]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です